最近の家族葬

家族葬は故人の親しい人達だけで行うひっそりと質素な、あるいは慎ましやかなお葬式というイメージがありますが、最近は少し違った方向へと変化したやり方をとっている人達が増えています。それは、故人を個人らしさとして考えるお葬式です。

よくあるのが仏前花の違いです。以前は大輪菊やゆりなど、お葬式でよく使われる花を献花や花輪で飾りましたが、今は故人が生前好きだった花やぬいぐるみ、または収集していた物、大事にしていた物などを祭壇に飾ることが増えてきています。

またお葬式を会館で行わずに、故人が好きだった海や船舶、特定の場所で身内だけで執り行うというやり方もあります。お経の代わりに好きだった音楽を流す音楽葬や、生前のビデオや映像を流し、遺品を展示したりする無宗教葬と呼ばれる自由な形式のお葬式も、近頃は増えています。

その他に生前葬というのもあります。生きているうちに親しい人達への感謝の気持ちを込め、一緒にやっておきたいことなどをその当人が決めて行うものです。死んだ後は悲しまないで、楽しかったと思い出して欲しいという気持ちからこの方法を選ぶ人も多くいます。このように、時代の流れと共に家族の在り方は変わってきています。家族葬は、今の生活環境から生まれた、現代人に合うお葬式の形式と言えるでしょう。